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高齢犬の突然の嘔吐、ふらつく、首傾いてませんか?

こんにちは。
高齢犬を飼っている方にはぜひ見て欲しい記事です。突然嘔吐して立てなくなることが高齢犬によく見られる病気が考えられます。
それは、、前庭疾患が考えられます。下記に特徴的な症状をまとめます。

嘔吐、立てない、旋回運動、眼振、頭が傾いている(斜頸)。プラス高齢犬 などなど

上記の症状や条件が当てはまると前庭疾患を疑います。

前庭疾患とは何??

耳にある平衡感覚をつかさどる三半規管などの器官が障害を受け、前庭神経に異常をきたして斜頸、眼振、ふらつき、旋回運動などが見られることがあります。
その結果気持ち悪くなって嘔吐することがあります。

前庭疾患の原因は??

前庭疾患の原因は下記の通りです

①特発性前庭疾患
②中内耳炎
③耳の腫瘍
④脳の腫瘍

などが考えられます。そのほかにも甲状腺機能低下症などアミノグリコシド中毒などがありますがこの中でも最も多いのは中内耳炎です。
特発性前庭疾患の特発性とは原因がわからないという意味です。柴犬で多いとされています。

どうすれば診断できるの??

獣医師が問診をとるときに聞くことは大きく下記の通りです。
急性慢性経過か??→急性かつ高齢ならば特発性前庭疾患の可能性がある

・過去の耳の病気、皮膚炎を起こしたことがあるか??→中内耳炎の可能性

・最近の投薬歴→メトロニダゾール中毒の可能性を判断する

獣医さんにすぐ見てもらえない場合は上記のことを気にしてみてください。

田舎の動物病院での体験談

このような症状はよく一次診療の場で見かけました。
田舎の動物病院には脳を診察するMRIという機械は常備していることが少なく、
スクリーニング検査と言って血液検査を行なって他の疾患を除外することによって『もう前庭疾患しか説明つかないね』となって前庭疾患と診断していました。

しかし脳の腫瘍の可能性はMRIを撮ってみないと除外できないので、絶対に前庭疾患だとは言えませんでした。

上記のように確定診断は困難な病気ですが、治療を始めるとすんなりよくなることが多いのです。
そのため、とりあえず前庭疾患と仮診断して治療を開始していましたね。

治療は??

・中内耳炎→抗生剤、ステロイド

・特発性前庭疾患→基本的に発症後72時間後に臨床症状の改善が認められる。
         ステロイドを使うことも

・甲状腺機能低下症→甲状腺ホルモン剤

基本的には上記の治療を行うと考えられます。

結論

今回は前庭疾患について詳しくお話ししました。
まとめると
症状 ふらつき、眼振、斜頸、旋回運動、嘔吐、高齢犬
これらの症状が見られると前庭疾患の可能性があります。

急に嘔吐して様子がおかしいと思って慌てる飼い主さんがいらっしゃいますが、前庭疾患の場合、すぐに命に関わるということはないので安心してください。
しかし前庭疾患ではない場合もあるのでお早目に獣医師さんに診察していただくことをお勧めします。