獣医の勉強

臨床系獣医学生の疑問:クッシングのコントロール(アドレスタンの使い方)

*注意
この記事は、獣医学生が勉強したことをアウトプットととして、書きなぐっています。
飼い主さんに伝えたいわけではなく、個人の自己満です。
飼い主さんがみる場合は、参考にしないようにしてください。
なるべく最新の情報を正しくお伝えしたいと思っていますが、命に関することなので責任は持てません。かかりつけの動物病院の方針に従ってください。

クッシングの診断については、わかったけど、

治療については、どうやってコントロールできていると判断するのかがわかりませんでした。

今回は、クッシングの治療薬である、アドレスタンの治療におけるコントロールについて勉強したので共有します。

 

 

 

 

アドレスタン(トリロスタン)によるコントロールについて

最初はトリロスタン1mg/kg bid または、2mg/kg sidを処方する

そして10-14日後に再度ACTH刺激試験を行う。
この時には、食後4−6時間の間に行うことが推奨される。

このトリロスタンは食事と一緒に吸収される。そのため、飼い主さんには、絶食ではなく、
診察時間の6時間前には食事と投薬を行うことを伝えておくことが必須
毎回、投薬後から検査までの時間を一定に保つことによってより信頼できる結果になる。

最初の治療を始めてから、副作用が出た場合には、10-14日後を待たずして、
来院してもらう。
アジソン病になっている可能性もあるためである。

副作用としては、元気消沈、虚弱、下痢、嘔吐などがあげられる。
こういった副作用が見られる可能性があることを飼い主さんに伝え、見られたらすぐに来院することを伝えておくことが必須だ

副作用が出てきたら、3から5日薬をやめ、ACTH刺激試験で機能が改善したのを確認したのち、sidだったなら2日おきに、bidだったならsidに投薬を変える変えて様子をみる

再診のACTH刺激試験の結果からパターン分けできる。

①post cohが、<1μg/dLの場合

約3日ー7日休薬してACTH刺激試験にて機能が戻っているのを確認したのち、
25%を減量して投薬する。また1−2週間後に再検査だ。

②post cohが5−9μg/dLの場合

1.治療開始から、10-14日後の検査の場合

そのままの用量で継続する。なぜなら、この薬は、効果を発揮するまでの時間が長く最長で30日かかるとのこと。

ここで用量を増やしてしまえば、副作用の発現に繋がる可能性がある。

なので治療開始から1ヶ月後に再検査を行う。

2.治療開始から30日後の検査でも高い値を示す場合

用量を25%増量して、1週間後に再検査をする。

③1-5μg/dLのとき

1臨床症状なし

コントロールが取れていると判断する。
その後30日後、90日後、3−4ヶ月後と再診していく。

2臨床症状あり

sidをbidに変えてみたり、bidをtidに変えてみたりする。

例えば,60mg sidで投薬していた場合は、30mg bidに変更する。

もしくは、午後により少ない量の投薬を行う。

例えば60mg sidで投薬していた場合には、朝60mgを投薬し、夕方30mgを投薬するなどに変更する。

それでも臨床症状が認められる場合には、他にも疾患が隠れている可能性がある。

増量の程度は、置いてあるカプセルに依存しますが、だいたい、25%増量することが望ましい。

最後に

ここまでが、教科書に書かれていたものです。

今回参照したのは、こちらの教科書。

Canine&Feline ENDOCRINOLOGY fourth edition p432-433です。
内分泌系の疾患について詳しくかいてくれてます。

 

実際は経済的な理由も含めていちいち、ACTH刺激試験を行なっていられない場合もあり、一般状況の判断は飲水量、ALP、尿比重、尿蛋白で判断することがあります。

再診もこんな綿密じゃないけじゃない気がします。

飼い主さんと要相談って感じですかね。