獣医学

犬猫の肺水腫。末期になるとどうなる??

今回は、犬猫の肺水腫についてご紹介します。
肺水腫は、簡単にいうと肺に水が溜まっている状況のことを指しており、そのため肺からうまく酸素を取り込めなくなります。
飼い主さんの中には、我が子が肺水腫になったらどうしようかと思っている人もいると思います。そんな飼い主さんに向けて肺水腫の基礎知識から愛するペットが肺水腫になった時飼い主さんはどうしたら良いかについて紹介したいと思います。

原因

主に心疾患、肺ガン、呼吸器疾患3つの原因があります。
肺水腫を起こす原因は主に心臓の疾患が原因であることが多いです。主に心臓の左側が病気によって起こります。(例:僧帽弁閉鎖不全症)
また、肺ガンの場合は腫瘍による炎症で肺水腫が引き起こされる場合もあります。
時々、呼吸器疾患に併発して起こる(陰圧性肺水腫)もあります。短頭種に多いですね。

症状

症状としては以下のものが考えられます。

・呼吸困難
・運動不耐性(散歩・運動したがらない)
・咳をする

とても息苦しそうなので見ている方が辛くなってくるのが、この病気の嫌なところです。

治療法

治療法としては利尿薬によって水を抜いてあげることにより肺水腫を解消することができます。
その後は、原因によりますが、心疾患のため肺水腫になっていた場合は、心不全の治療を行います。

利尿薬を使うと、腎臓に負担がかかります。その結果腎数値の上昇が認められ腎不全になるリスクが増加します。
そのため利尿剤を使うときには、腎臓の機能がちゃんと働いていることを確認することが必要です。

予後

肺水腫になってから、あと何日生きるかというのははっきりとはわかっていませんし、原因疾患がどういったものなのかによります。
肺水腫になったあともしっかりと投薬によるコントロールが取れている場合は1年以上は長生きしていることが多いと感じます。

飼い主さんにできること

飼い主さんにできることは、以下の3つのことが考えられます。

酸素テントをレンタルしておく。
利尿薬を投薬する。(緊急用に持っておく)
早急に動物病院に連れて行く

酸素テントというのは、「犬、酸素テント、レンタル」と検索していただくと出てくると思いますが、こちらのようなサイトでレンタルすることができます。→https://www.terucom.co.jp/rental/

肺水腫になると、体にうまく酸素を取り込むことができなくなるため酸素室に入れて酸素濃度が高い状態を維持してあげることが大切になってきます。
また、肺水腫になった場合を想定して、あらかじめ獣医師と相談のもと経口の利尿薬を緊急用に持っておくこともいざという時の備えになると思います。

あとは早急に動物病院に連れて行くことが大切になります。
肺水腫は一刻を争う状況になると思います。そのため、夜間にも連れていける病院を知っておくことなど肺水腫がいつ起こってもいいように準備することは大切だと思います。

まとめ

今回は、肺水腫という病気についてご紹介しました。現在肺水腫になるリスクを抱えた子と過ごしている飼い主さんもいると思います。
いつ病態が悪化するのかに怯えているだけでは現状は変わりません。
しっかりと知識をつけて対策をしておくことがペットのため、自分のために非常に有用だと思います。
1日でも長く愛するペットとともに生きていけるように飼い主さん側も努力していきましょう。